米村研学生がモンゴル・バヤウンジュールで研究活動をしてきました
米村研学生がモンゴル・バヤウンジュールで研究活動をしてきました
2025年5月に米村研究室の田端さん(博士課程後期2年)がモンゴルのバヤウンジュール(Bayan-Unjuul, Mongolia)で研究活動をしてきました。この活動は鳥取大学乾燥地研究センター・寺本先生との共同研究「海岸砂丘生態系および半乾燥地草原における天然および人工有機物の分解動態の解明」の一環として行いました。乾燥地は南極大陸を除いて地球の陸域の46%を占め,世界人口のうち3分の1が過ごす地域です(IPCC, 2021)。そのような乾燥地での有機物の分解について調べるための野外実験を実施しました。
研究からは脱線しますが,現地ではゲル(伝統的な遊牧民の移動式住居)で過ごすとともに,食事も遊牧民の方が作って下さったものを頂いたようです。
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・米村研究室web siteの記事 … https://www.pu-hiroshima.ac.jp/p/yonemura/news.html#tabata250522
・鳥取大学乾燥地研究センター … https://www.alrc.tottori-u.ac.jp/japanese/
二酸化炭素が火山灰土壌に物理吸着されることを解明(国際誌に近日掲載)
二酸化炭素が火山灰土壌に物理吸着されることを解明(国際誌に近日掲載)
県立広島大学・米村研と農研機構・農業環境研究部門の研究成果が査読付き国際誌であるSoil Science and Plant Nutritionに受理され,近日中に掲載されます。当研究室の大学院生が筆頭著者として執筆しています。なお,現時点では未掲載ではあるものの雑誌のウェブサイトでは”Latest Articles”としてご覧いただけます。本論文では火山灰土壌が二酸化炭素を自然環境中で取り得る温度・圧力の範囲で物理吸着することを解明した内容をまとめました。報告した成果は,陸域生態系の炭素循環を深く理解するための新たな視点を提供すると期待されます。
Tabata Soichi, Yonemura Seiichiro & Wagai Rota. (2025). Adsorption and desorption of carbon dioxide by volcanic ash soil: quantitative analysis using the flow-through chamber method. Soil Science and Plant Nutrition, 1–8. https://doi.org/10.1080/00380768.2025.2496402
陸域生態系における炭素循環は地球温暖化と関連して重要な研究テーマとなっており,その構成要素である植物や土壌が注目され世界的に多くの研究がされています。土壌では植物から供給された有機物(枝・葉など)が溜まり、土壌動物や微生物によって分解されて最終的には大気へ二酸化炭素(温室効果ガス)として放出されます。過去,このような土壌有機物の分解に注目した研究では、有機物分解の際に生じる二酸化炭素は「生物的なメカニズムによるもの」として解釈されてきました。そのような関連分野の常識に対し,本研究の成果は生物的メカニズムだけでは解釈できない二酸化炭素の交換,すなわち物理的なメカニズムによる交換という新たな視点を与えます。これまで多くの研究者が行った土壌における二酸化炭素の交換過程についての研究では吸脱着現象が考慮されていません。そのため,本成果をきっかけに,これまでの土壌での二酸化炭素動態に関する膨大なデータに対する既存の解釈を変更されることも考えられます。
*写真:本研究を行った実験システム。内部に土壌を入れ込んで実験しました。
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・論文記事 … https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/00380768.2025.2496402
・農環研・農業環境研究部門… https://www.naro.go.jp/laboratory/niaes/
小林准教授のインタビュー記事が建材マンスリーに掲載
小林准教授のインタビュー記事が建材マンスリーに掲載
建築に関する業界雑誌の一つで、住友林業株式会社が発行している建材マンスリーの5月号に、「建築物のライフサイクルカーボン」と題した小林准教授のインタビュー記事が掲載されました。
脱炭素の意識などが高まる中、環境負荷の少ない建築物が注目されています。低環境負荷が実現できているかどうかを測るものさしとしてLCA(ライフサイクルアセスメント)があります。本記事では、建築物のLCAの動向に関する小林准教授のインタビュー内容が記載されています。
★掲載日: 2025年5月1日
★掲載媒体: 建材マンスリー(p.2-4)
★関連リンク: https://sfc.jp/treecycle/mokuzai_distro/kenzaimonthly.html
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建材及び建設製品の環境影響を見える化するためのEPD(環境製品宣言)のルールが公表されました
近年、温室効果ガスをはじめとする環境影響を定量的に把握し公表することが盛んにおこなわれています。そのうちの一つに環境ラベル(例えばエコマーク、グリーンマーク)があります。これらの環境ラベルの中に、環境負荷量の算定結果が公表される、EPD(Environmental Product Declaration:環境製品宣言)があります。わが国の代表的な活動にはサステナブル経営推進機構(SuMPO)が実施しているSuMPO EPDがあります。
このうちの、建材及び建設製品について、国際的な規格基準に準拠するための評価ルール(PCR:Product Category Rule)の改訂が行われました。この改訂にモデレータとして参画したのが環境科学コースの小林准教授です。
・SuMPO EPD - PCR 建材及び建設製品 v.2.0.0
建築分野における脱炭素・カーボンニュートラルの取り組みは、産学官が連携して、ますます盛んにおこなわれるようになっています。その一つとしてEPDの取得の重要性が高まっています。今回改訂されたルールに基づき、様々なEPDの取得が促進されることが期待されます。
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県立広島大学で日本LCA学会第20回研究発表会が開催されました
県立広島大学で日本LCA学会第20回研究発表会が開催されました
CO2排出量などを評価する手法であるLCA(ライフサイクルアセスメント)に関する学会である、日本LCA学会の第20回研究発表会が、3月5日~7日に、県立広島大学 広島キャンパスで開催されました。
日本LCA学会の研究発表会では、さまざまな分野で活動するLCA関係者が一堂に会し、議論する国内学会です。LCAをはじめとしたライフサイクル思考に基づいた幅広い分野にわたる発表が多数予定されました。過去最高だった昨年度を大きく上回り、550名超の参加者、発表件数も360件超となり、活発な議論が行われました。
本研究発表会の実行委員長は生命環境学科環境科学コースの小林謙介准教授(写真)が務めました。また、本学は後援しました。
ご関心がありましたら、ぜひ、下記サイトをご覧ください。
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jlcamt20
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日本LCA学会 第20回研究発表会 が県立広島大学で開催されます
日本LCA学会 第20回研究発表会 が県立広島大学で開催されます
CO2排出量などを評価する手法であるLCA(ライフサイクルアセスメント)に関する学会である、日本LCA学会の第20回研究発表会が、3月5日~7日に、県立広島大学 広島キャンパスで開催されます。研究発表会の実行委員長は環境科学コースの小林准教授です。
日本LCA学会の研究発表会では、さまざまな分野で活動するLCA関係者が一堂に会し、議論する国内学会です。LCAをはじめとしたライフサイクル思考に基づいた幅広い分野にわたる発表が多数予定されています。
セッションの一例をあげると、CCUS、産業政策、産業連関分析、プラネタリーバウンダリー、デジタル技術、企業、エネルギー需給、水素、将来技術、運輸、社会経済政策、繊維・衣類。再生可能エネルギー、鉄鋼、建築、一次産業、消費者行動、プラスチック、バイオマス、金属、地域経済、地理情報、食品産業、食の消費行動、自動車、バッテリー、環境と安全などがあります。
また、学会会員以外の方にも、本学会を知っていただくことを目的に、
3月5日(水)13時から行われる、オープニングと基調講演(対面・オンライン併用)は、
どなたでも無料でご聴講いただけます。
題目:建築物ホールライフカーボン評価をめぐる国際動向とわが国の対応
講演者:伊香賀俊治氏(慶應義塾大学名誉教授、一般財団法人 住宅・建築SDGs推進センター 理事長)
詳細:https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jlcamt20/content/keynote
ご関心がありましたら、ぜひ、下記サイトをご覧ください。
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jlcamt20
なお、本学は、本研究発表会の後援をしています。
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