高分子学会で学生が研究紹介をしました。60名以上がブースを訪問。
高分子学会で学生が研究紹介をしました。60名以上がブースを訪問。

高分子学会で学生が研究紹介をしました。60名以上がブースを訪問。

 

 公益社団法人高分子学会主催の4大大会の一つ「第33回ポリマー材料フォーラム@京都みやこメッセ」に研究室として参加しました。大学における研究の醍醐味の一つは学会での研究発表です。今回は個別のテーマではなく,学会の企画として20大学「研究室紹介」があり,研究発表や多くの企業の展示の中,2日間研究紹介と質疑応答を行いました。植物資源を原料に化学の力で有益な循環材料を開発するという内容です。

 青柳研究室の研究内容は→けんひろミニ講義を参照してください

  植物細胞壁を構成する高分子化学物質の高機能材料化

  県立広島大学教員によるミニ講義​

 2024年11月14,15日の両日に京都市のみやこメッセで第33回ポリマー材料フォーラムが開催され,特別企画である「大学研究室紹介」に県立広島大学生物資源科学部の循環炭素資源利用化学研究室(青柳研究室)としてポスター展示ならびにサンプル,論文の紹介を行いました。発表者はM1の2名,大学院進学が決まっているB4メンバーの3名が担当しました。2日間に渡って開催された招待講演と420分にわたるポスター展示,企業の紹介ブースによる展示が行われました。多くの他大学の研究室のブースの中で青柳研究室には60名を超える訪問者があり,担当の学生が大判のポスターの記載内容と展示サンプルを手に説明したり,質問者の意図を拾って,話を膨らませながら討論をしておりました。

 学会に参加したことがなかった学生の率直な感想は「こんなにたくさんの訪問者が来て興味をもってもらえるとは思っていなかった」というものでした。自分たちが研究室のなかで当たり前だと考えていたことを学外の研究者や企業の方が評価して深堀りされる様子を目の当たりにして,自分の取りくんでいる研究の意義や価値を深く、広く感じたようでした。また,他大学の同級生の発表でディスカッションが弾んで話し込んだり,招待講演に感銘を受けたりと忙しい2日間を過ごしていました。

 参加メンバーは「次は,自分の研究を」と強く思いつつ帰路についたようです。研究をすること,発表をすることのその周辺に,正解探しや競争とは異なる,あたたかい「研究を楽しむ」「議論を楽しむ」「いろいろ教えあう」「わからないことを一緒に考える」という世界があることを体感できたのではないかと思います。

 当日訪問いただいた皆様,こちらからお邪魔して議論していただいた皆様,大変お世話になりました。今後,研究の現場でまたお話しできれば幸いです。参加した研究室のメンバーもおつかれさまでした。次回は「自分の研究成果」を自分で発表していきましょう。

 ・第33回ポリマー材料フォーラムHP

 ・大学紹介ブース

 

 

写真1:2日間の発表を終えて。大学での研究の世界を体感しました。

2日間の発表を終えて

写真2:展示の様子

展示の様子

 

写真3:初日:展示の仕方を相談する本研究室学生

展示の仕方を相談する本研究室学生

 

 =========================

さらに詳しく知りたい方はこちら!

環境科学コースウェブサイト …環境科学コースについて紹介しているサイトです。

青柳准教授 …青柳准教授の紹介をしています。

青柳研究室ウェブサイト …青柳研究室の活動内容を紹介しています。

関連記事
  • 建築物のCO2排出量等の環境影響を評価するためのガイドライン「建物のLCA指針 改定版」が公表されました
    2024.03.13
    建築物のCO2排出量等の環境影響を評価するためのガイドライン「建物のLCA指針 改定版」が公表されました
    建築物のCO2排出量等の環境影響を評価するためのガイドライン「建物のLCA指針 改定版」が公表されました   近年、脱炭素・カーボンニュートラルなどの言葉に代表される、環境負荷の削減が喫緊の課題となっています。CO2排出量などの排出量を定量化(数値化)するためには、LCA(ライフサイクルアセスメント)の実施が不可欠です。   3月11日に、日本建築学会から、建築分野におけるLCAの指針である「建物のLCA指針」の改定版が公表され、講習会が実施されました。この改定版は日本建築学会 地球環境委員会傘下のLCA小委員会(主査:小林謙介)によって作成されたもので、評価のためのガイドライン(指針)・原単位データベース・評価ツールなどから構成されています。   建物のLCA指針はこれまでも我が国の建築業界のデファクトスタンダードとして多岐にわたって活用されており、我が国における建築業界の温暖化等の環境影響評価の礎になっています。本改定版も、今後様々な場面で活用されることが期待されます。   本内容の作成にあたっては、小林研究室で実施した研究成果が多数盛り込まれました。また、本改定版の執筆は、小林謙介准教授が中心となって行いました。   *写真は講習会で登壇する小林准教授   ✓建物のLCA指針(日本建築学会 地球環境委員会 LCA小委員会)   ========================= さらに詳しく知りたい方はこちら! ・環境科学コースウェブサイト …環境科学コースについて紹介しているサイトです。 ・環境科学コースの研究に関するブログ …環境科学コースの研究の特徴をご覧いただけます。 ・小林准教授 …小林准教授の紹介をしています。 ・小林研究室ウェブサイト …小林研究室の活動内容を紹介しています。
  • 広島県東広島市の福原産業・豊国エコソリューションズとの研究の一環で「採石」のカーボンフットプリントを取得
    2024.07.23
    広島県東広島市の福原産業・豊国エコソリューションズとの研究の一環で「採石」のカーボンフットプリントを取得
    広島県東広島市の福原産業・豊国エコソリューションズとの研究の一環で「採石」のカーボンフットプリントを取得   広島県東広島市にある福原産業株式会社および株式会社豊国エコソリューションズと、本学生物資源科学部小林謙介研究室との研究の一環として、福原産業の主力製品のである「採石」のカーボンフットプリントを取得しました。採石のカーボンフットプリントとしては、業界初となります。 カーボンフットプリントとは、製品の原料調達・生産・流通・使用・廃棄までにかかわる温室効果ガスをCO2換算して「見える化」する仕組みです。 なお、小林研究室では、本環境ラベルで評価に用いられている、データベース(バックグラウンドデータベース:通称IDEA)の研究・開発にも関わっています。   ✔福原産業株式会社 ✔豊国エコソリューションズ ✔採石のカーボンフットプリント(サステナブル経営推進機構) ✔小林謙介研究室   ========================= さらに詳しく知りたい方はこちら! ・環境科学コースウェブサイト …環境科学コースについて紹介しているサイトです。 ・環境科学コースの研究に関するブログ …環境科学コースの研究の特徴をご覧いただけます。 ・小林准教授 …小林准教授の紹介をしています。 ・小林研究室ウェブサイト …小林研究室の活動内容を紹介しています。
  • 産業技術総合研究所IDEAラボと小林研究室によるLCAデータベース「IDEAVer.3.3海外版」が公開
    2023.12.22
    産業技術総合研究所IDEAラボと小林研究室によるLCAデータベース「IDEAVer.3.3海外版」が公開
    産業技術総合研究所 IDEAラボ(田原聖隆ラボ長)と、本学小林謙介研究室(小林准教授は産総研の客員研究員も兼任)で研究・開発を行ってきた、IDEA Ver.3.3海外版が公開されました。   IDEA (Inventory Database for Environmental Analysis) は、CO2排出量などの環境負荷を数値化する際に不可欠な計算用のデータベースです。これまでは国内を中心にデータベースが開発されてきましたが、輸出入が多い我が国にとって海外のデータベースは不可欠です。そこで、小林研が中心となって海外版のデータベースの構築手法を研究・提案しました。すでにIDEA Ver.3.2の海外版がありますが、それらを改善し、対象国を増やす形でVer.3.3の海外版の構築手法を検討しました。その手法を用いてデータベース化したものが公開されました。今回公表されたのは世界平均および日本への輸入額が多い18か国です。   *IDEA海外版の詳細情報   ========================= さらに詳しく知りたい方はこちら! ・環境科学コースウェブサイト …環境科学コースについて紹介しているサイトです。 ・環境科学コースの研究に関するブログ …環境科学コースの研究の特徴をご覧いただけます。 ・小林准教授 …小林准教授の紹介をしています。 ・小林研究室ウェブサイト …小林研究室の活動内容を紹介しています。