庄原キャンパス周辺で研究試料のサンプリングをしました
庄原キャンパス周辺で研究試料のサンプリングをしました
環境科学コースの青柳研究室には雑草を対象とした研究テーマがあります。未利用・非食の雑草に価値を見出して研究対象としています。今回は卒業研究の対象として庄原キャンパス周辺にサンプリングに行ってきました。本研究室では雑草のことを農業産物と区別するために「自生草本類」と呼んでいます。ことなる種の草本類は茎が長い/短いなどの特徴の違いがみられることから,植物体を形成している分子の構成が異なると考えています。そのため研究の目的に応じて、「ことなる植物種」を選択し研究試料とします。今回は広島県の庄原市七塚町の県道442号線沿いでサンプリングを行いました。(研究サンプリングは広島県北部建設事務所の許可を得ておこなっています。)草本植物間だけではなく,スギやヒノキ,ポプラのような樹木とも比較します。
場所と生育状況を見ながら寒い中サンプリング
今回はキク科のセイタカアワダチソウ(Solidago altissima)とイネ科のススキ(Miscanthus sinensis)をサンプリングしました。いずれも多年草で,毎年同じ場所から生えてきます。
植物体は大気中の二酸化炭素と水が光合成によって固化してできたものです。今回のサンプルは2 Mを超えるものもありました。主に茎部に注目して研究を進めます。
収穫!これから乾燥に入ります。
途中,ナス科のワルナスビ(Solanum carolinense L.)の姿も見えました。他にもオオオナモミ(ひっつきむし,投げ合いました)やマダケ,狂い咲きのヒメジョオンやヒメコウゾ(和紙の原料)など研究室内では普段見かけない植物を一緒に探索しました。今の季節は県北は広葉樹の枯れ葉が積み重なり,かさこそとよい音を立ててくれています。
ワルナスビの実。かわいいですが鋭いとげを持ち全草に毒のソラニンを含んでいます。
これらは人間には創り出すことができない複合体です。そのため,自然が作ったものを「一時的に借りる」必要があります。生物で学ぶ原料に対して、化学合成の技術を用いて,石油から作られている物質をこれらの植物資源から作ることを試みています。
次の季節にはまたことなる植物種をサンプリングして研究に供していきます。
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高分子学会で学生が研究紹介をしました。60名以上がブースを訪問。
高分子学会で学生が研究紹介をしました。60名以上がブースを訪問。
公益社団法人高分子学会主催の4大大会の一つ「第33回ポリマー材料フォーラム@京都みやこメッセ」に研究室として参加しました。大学における研究の醍醐味の一つは学会での研究発表です。今回は個別のテーマではなく,学会の企画として20大学「研究室紹介」があり,研究発表や多くの企業の展示の中,2日間研究紹介と質疑応答を行いました。植物資源を原料に化学の力で有益な循環材料を開発するという内容です。
青柳研究室の研究内容は→けんひろミニ講義を参照してください
植物細胞壁を構成する高分子化学物質の高機能材料化
県立広島大学教員によるミニ講義
2024年11月14,15日の両日に京都市のみやこメッセで第33回ポリマー材料フォーラムが開催され,特別企画である「大学研究室紹介」に県立広島大学生物資源科学部の循環炭素資源利用化学研究室(青柳研究室)としてポスター展示ならびにサンプル,論文の紹介を行いました。発表者はM1の2名,大学院進学が決まっているB4メンバーの3名が担当しました。2日間に渡って開催された招待講演と420分にわたるポスター展示,企業の紹介ブースによる展示が行われました。多くの他大学の研究室のブースの中で青柳研究室には60名を超える訪問者があり,担当の学生が大判のポスターの記載内容と展示サンプルを手に説明したり,質問者の意図を拾って,話を膨らませながら討論をしておりました。
学会に参加したことがなかった学生の率直な感想は「こんなにたくさんの訪問者が来て興味をもってもらえるとは思っていなかった」というものでした。自分たちが研究室のなかで当たり前だと考えていたことを学外の研究者や企業の方が評価して深堀りされる様子を目の当たりにして,自分の取りくんでいる研究の意義や価値を深く、広く感じたようでした。また,他大学の同級生の発表でディスカッションが弾んで話し込んだり,招待講演に感銘を受けたりと忙しい2日間を過ごしていました。
参加メンバーは「次は,自分の研究を」と強く思いつつ帰路についたようです。研究をすること,発表をすることのその周辺に,正解探しや競争とは異なる,あたたかい「研究を楽しむ」「議論を楽しむ」「いろいろ教えあう」「わからないことを一緒に考える」という世界があることを体感できたのではないかと思います。
当日訪問いただいた皆様,こちらからお邪魔して議論していただいた皆様,大変お世話になりました。今後,研究の現場でまたお話しできれば幸いです。参加した研究室のメンバーもおつかれさまでした。次回は「自分の研究成果」を自分で発表していきましょう。
・第33回ポリマー材料フォーラムHP
・大学紹介ブース
写真1:2日間の発表を終えて。大学での研究の世界を体感しました。
写真2:展示の様子
写真3:初日:展示の仕方を相談する本研究室学生
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生命環境科学基礎セミナでいであ様・環境省様による講演を実施
生命環境科学基礎セミナでいであ様・環境省様による講演を実施
生命環境学科では、生命環境科学基礎セミナ(1年次後期)が必修授業として課されています。この授業では、生命・環境科学コースそれぞれの教員が担当する回があります。
環境科学コース教員が担当する授業では、環境問題とは何か、生命科学と環境科学のつながりは何かを考えます。また、社会の中で環境問題の解決に取り組む国・自治体、民間企業などをお招きしてご講演頂き、理解を深めます。また、これらを通し、大学での学びが社会でどう生きるかを考え、今後のキャリア形成などに生かします。
環境科学コース教員が担当する2回目の授業では、いであ株式会社様、環境省様から講師をお招きし、企業(コンサルタント)の環境活動や、環境省の環境政策等に関わる内容の紹介をしていただきました。
いであ様からは、会社の概要をご紹介いただくとともに、化学分析に関する取り組みや、エコチル調査に関する取り組みなどの活動についてお話を頂きました。
環境省様からは環境省の概要や、中でも気候変動対策の取り組み、福島の復興再生に関する取り組みなどについて詳しくお話をいただきました。
ご講演の後、環境科学コース所属教員、環境省のご講演者、履修学生とで、環境活動と事業活動などについてディスカッションを行いました。また、在学中に学んだことがどう生きるかなどについても議論しました。
生命環境学科では、こうした活動を行うことで、初頭の段階からキャリアについての意識づけを図っています。
環境科学コース 担当教員
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環境科学セミナで庄原市備北クリーンセンタと庄原市浄化センタを訪問し地元の環境について学習
環境科学セミナで庄原市備北クリーンセンタと庄原市浄化センタを訪問し地元の環境について学習
環境科学コースでは、キャリア形成を意識した授業を継続的に実施しています。1年次の生命環境化学基礎セミナに続き、2年次には環境科学セミナを実施しています。
10月01日の環境科学セミナでは、庄原市備北クリーンセンタと、庄原市浄化センタを訪問しました。備北クリーンセンタ(一般廃棄物焼却施設)では、一般廃棄物の焼却の仕組みを学びました。また、余熱利用や焼却灰の有効活用などの状況についても学習しました。さらに、施設見学で実際の処理施設を拝見し理解を深めました。
庄原市浄化センタ(下水処理施設)では、下水処理の仕組みを学びました。また、施設見学で実際の処理施設を拝見し理解を深めました。
学生はこれらの体験を通し、生活ごみ処理や下水処理に関する活動について、理解を深めるだけではなく、将来のキャリアを考える上でも参考になったようです。
環境科学コース 担当教員
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生命環境科学基礎セミナでエフピコ様・広島県様による講演を実施
生命環境科学基礎セミナ(環境科学コース教員担当回)でエフピコ様・広島県様による講演を実施
生命環境学科では、生命環境科学基礎セミナ(1年次後期)が必修授業として課されています。この授業では、生命・環境科学コースそれぞれの教員が担当する回があります。
環境科学コース教員が担当する授業では、環境問題とは何か、生命科学と環境科学のつながりは何かを考えます。また、社会の中で環境問題の解決に取り組む国・自治体、民間企業などをお招きしてご講演頂き、理解を深めます。また、これらを通し、大学での学びが社会でどう生きるかを考え、今後のキャリア形成などに生かします。
環境科学コース教員が担当する2024年度の1回目の授業では、エフピコ様、広島県環境県民局様から講師をお招きし、企業の環境活動や、自治体の環境政策等に関わる内容の紹介をしていただきました。
エフピコ様からは、会社の概要をご紹介いただくとともに、温暖化対策や廃プラスチック問題などの事業活動における環境対策についてお話を頂きました。
広島県環境県民局様からは活動の全体像や、ネットゼロカーボン社会の実現・プラスチックの資源循環の取組などについてお話しいただきました。
ご講演の後、ご講演いただいた広島県庁の方と、環境科学コース所属教員と、学生で、「環境問題とは?」や、「生命科学と環境科学の関係とは?」などについてディスカッションを行いました。
生命環境学科では、こうした活動を行うことで、初頭の段階からキャリアについての意識づけを図っています。
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化学実験リポート‐14 「実験補助員のサポート」
化学実験リポート‐14 「実験補助員のサポート」
今回は4月からの4か月間、毎週水曜日の化学実験を支えていてくれた実験補助員の学生に焦点を当てます。受講生の皆さんが実験室に到着する前に、実験機材を机の上に準備してくれていたのも、皆さんの実験が終わってから片付けをしてくれていたのも実験補助員の学生です。教員だけでは手が回らない部分をサポートしてもらっていました。
実験補助員も学生ではありますが教えるという立場に立って、数年前に自身が受講した化学実験に取り組みます。開始前にはこのような質問にどう答えようかといった話し合いや、終了後にはうまく説明できなかったといった反省をしていました。
環境科学コース教員全員+実験補助員で取り組んだ化学実験も一旦夏休みです。第3クオーターに再開しますので、苦労して覚えた実験器具名はもちろんですがこれまで習得した手技は忘れないようにしてください。
環境科学コース 担当教員
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